映画好きの方なら、一度は経験があるのではないでしょうか。観終わった映画について誰かと語り合いたい、その感動や興奮を共有したい、という気持ち。しかし、映画評論やレビューの中には、難解な用語や専門的な分析が多く、敷居が高く感じられることも少なくありません。そんな中で、映画ファンの心強い味方として注目を集めているYouTubeチャンネルがあります。それが「シネマンション」です。
シネマンション
シネマンションは、2018年1月からYouTubeで映画情報を配信するチャンネルです。このチャンネルは、映画好きの3人が旬な映画や特定のお題に沿った映画について語り合うバラエティ番組として知られており、内容は、映画の考察や解説をあまり難しくせず、視聴者が気軽に楽しめるように工夫されています。
チャンネルでは、最新の映画情報やオススメ映画の感想、さらにはゲストを招いてのトークなど、多岐にわたるコンテンツが提供されています。特に、公開直前の作品を試写会で鑑賞したパーソナリティがその作品をプレゼンする「お先にシネマ」や、テーマを決めずに映画について雑談する「すきまでシネマ」などの企画が人気です。
また、シネマンションにはサブチャンネル「シネマンション 地下部屋」もありますが、最近は更新されていません。チャンネル登録者数は約8.58万人で、総再生回数は1609万回を超えています。これらの活動を通じて、シネマンションは日本の映画ファンにとって重要な情報源となっています。
出演者
RaMuは最初違う人とトークしていたらしく、当初はジャガモンド斉藤とあんこはいなかったですが、いつの間にかこの3人が定着しました。
RaMu
RaMu(らむ、1997年7月31日生まれ)は、身長は148cmの日本のグラビアアイドル、タレント、YouTuberです。埼玉県出身で、マグニファイエンタテインメントに所属しています。彼女はVineでの動画投稿をきっかけに注目を集め、その後グラビア界やYouTubeで活躍しています。趣味は旅行、映画鑑賞、ゲーム、野球、ソフトボール、スキューバダイビングなど多岐にわたります。東京都に在住。氷川きよしに似ています。松本人志の一件について、そこまで言って委員会でのコメントが少し炎上しました。
ジャガモンド斉藤
芸人としての活動ではなく、映画紹介人としての活動の方が有名です。ジャガモンド斉藤と名乗っていますが、「ジャガモンド」とは、芸名の一部ではなく、2014年に城戸勇一と共に結成されたお笑いコンビ「ジャガモンド」の斉藤という意味で、ライムスター宇多丸みたいなものです。映画評論においては宇多丸チルドレンと見受けられ、宇多丸に影響を受けたと思われる評論をしていると思います。
本名は斉藤正伸で、1991年2月1日生まれ、東京都豊島区出身で、ケイダッシュステージに所属しています。彼は映画紹介人としても活動しており、ラジオ番組「ジャガモンド斉藤の映画宣伝にアレコレつっこむラジオ」で映画の魅力を伝えています。また、YouTubeチャンネル「ジャガモンド斉藤のヨケイなお世話」では、映画について熱く語っています。特にホラー映画と男はつらいよのファンです。
あんこ
あんこ(本名:永田越雅)は、熊本県大津町出身の日本のピン芸人で、浅井企画に所属しています。ジャガモンド斉藤と同じく、芸人ではありますが映画通としての方が有名です。2010年にコンビでデビューし、その後2018年からピン芸人として活動を開始しました。九州ルーテル学院大学人文学部を卒業し、映画鑑賞が趣味で年間300本以上の映画を観る映画大好き芸人として知られています。特にB級映画が好きらしいです。またRaMuとジャガモンド斉藤は恋愛映画が苦手ジャンルですが、あんこは恋愛映画も好きです。「ぱにゅぱにゅ〜」というキャッチフレーズが持ちネタですが、意味はわかりません。
気軽に見れる
このチャンネルの最大の特徴は、難しく考えすぎず、誰でも気軽に楽しめる映画の感想や考察を提供していることです。
チャンネルを支えているのは、個性豊かな3人のメンバー。理知的で論理的な分析を得意とするジャガモンド斉藤、意外と鋭い指摘と辛辣なコメントで視聴者を魅了するRaMu、そしておばかキャラでありながら独自の視点で新鮮な気づきを与えてくれるあんこ。この3人のかけ合いが、番組の大きな見どころとなっています。時にあんこのすべりっぷりや、他の2人からのいじりも絶妙な笑いを生み出しています。
特筆すべきは、3人とも普通に映画への深い造詣を持っているということ。特にホラー映画に関しては3人とも大の愛好家で、ブラムハウス作品への愛着も共通しています。ホラー映画のレビューでは、ジャガモンド斉藤が特に詳しい知識と緻密な考察を展開しますが、決して難解な説明にはならず、むしろポップな表現で怖さを和らげながら内容を紹介してくれます。より専門的な解説を求める方には、ジャガモンド斉藤の個人チャンネル「余計なお世話」もおすすめです。
もちろん、扱う作品はホラーだけではありません。アニメやアクション映画など、幅広いジャンルを取り上げています。ただし、RaMuとジャガモンド斉藤があまり恋愛映画に興味を示さないため、このジャンルは比較的少なめ。時折、あんこが恋愛映画の魅力を熱心にプレゼンすることもありますが、残念ながら他の2人にはあまり響いていないようです。
チャンネルの内容は単なるレビューにとどまりません。様々な映画にまつわる企画やゲームも展開しており、著名な映画監督や俳優、映画好き芸人などの豪華ゲストも多数出演しています。実際、「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」のネタバレなしレビュー動画は、小堺一機からも高い評価を得ました。
映画ファンのコミュニティとしても成長を続けており、定期的にイベントも開催。気軽に楽しめながらも、決して薄っぺらくない綿密な考察と明確な視点を提供する「シネマンション」は、映画ファン必見のチャンネルと言えるでしょう。
気軽さと深さを兼ね備えた唯一無二の存在
YouTubeでの映画情報配信が増える中、シネマンションが多くの視聴者から支持される理由は明確です。それは、専門知識がなくても楽しめる親しみやすさと、しっかりとした映画への見識のバランスが絶妙だからでしょう。3人の個性的なキャラクターが織りなす楽しいトークと、時に鋭い考察が展開される様子は、まるで映画好きの友人との会話を楽しんでいるかのような心地よさがあります。
映画という芸術は、見る人それぞれの解釈や感じ方があって良いもの。シネマンションは、その自由な楽しみ方を体現しているチャンネルと言えるでしょう。これからも彼らの活動が、より多くの人々に映画の魅力を伝え、新たな映画ファンを生み出していくことを期待せずにはいられません。
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