大島育宙が紹介する本を読む方法 – 効果的な読書のための実用的な戦略

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忙しい現代社会で本を読む時間を確保するのは難しいものです。しかし、知的好奇心を満たしたり、仕事で役立つための知識の習得など、新しい知識や視点を得るために読書は欠かせません。最近では三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」が話題で、書店でも平積みされている光景をよく目にします。

Youtube動画がお茶の間に浸透し、アフターコロナでさらにいっそう広がりを見せた動画コンテンツの膾炙などを見ても、現代人が読書する時間も、必要性も、重要性も、だんだんと減少している気がします。

東京大学法学部卒のYouTuber、芸人である大島育宙さんのYouTube動画をたまに見ているのですが、そこで現代人が本を読む際のヒントについて、特に「本を読む方法」について、実践的かつ現実的な方法が紹介されており、かなり実用的でしたので、当記事で紹介させていただきます。

動画を見ていただければ内容はわかりやすく解説されていますが、文字でも読み返せるように、まとめてみました。動画も併せてご覧ください。

以下に大島育宙さんが紹介する効果的な読書方法を、3つの重要な戦略に焦点を当てて詳しく解説していきます。

1. 自分を閉じ込める戦略

時間的な閉じ込め

読書に集中するための第一の方法は、自分を「閉じ込める」ことです。これには時間的な閉じ込めと場所的な閉じ込めの2つのアプローチがあります。

時間的な閉じ込めとは、特定の時間帯をスマートフォンから離れて読書に専念する時間として確保することです。具体的な実践方法として:

  • タイムロッキングコンテナの活用
  • スマートフォンを別室に置く
  • Googleカレンダーに読書時間を定期的に設定
  • 習慣化のために毎週同じ時間帯を確保

こちらは個人的には個人的には実践しないだろうな、というものでしたが、資格の学習の際には効果を発揮します。まさに追い込みをかけたい時にはもってこいの方法です。

場所的な閉じ込め

場所的な閉じ込めは、読書に適した環境に身を置くことで自然と集中できる状況を作り出す方法です:

  • 図書館の活用
  • ブックカフェの利用
  • 周りの人々の読書する姿から受ける良い影響
  • 環境による強制力の活用

特に図書館は、周囲の人々も読書や勉強に集中している環境であり、その空気感が自然と読書への集中を高めてくれます。ブックカフェも選択肢の一つですが、周囲の人々がスマートフォンを使用していることも多いため、図書館ほどの効果は期待できない場合があります。

ブックカフェは有料という点からも、無料で利用できる図書館が私はおすすめです。住民税を払っているのだから、図書館を利用しないと損です。生きとし生けるものは解約できない住民税というサブスクに課金しています。元をとるためにも図書館を利用し、本を借り、本を読みましょう。

本を持って移動しなければならないというのがこのメソッドのデメリットですので、電子書籍派の人はかなり重宝するでしょう。自身で購入した実物の本を読みたい人はなかなか不向きですし、次に紹介する「量にこだわらない」戦略は図書館では活用し辛いため、電子書籍を取り入れるのが吉です。

図書館は電子図書館も、自治体にもよりますが、最近は充実しています。無料のKindle Unlimitedだと思うと利用しない手はありません。

2. 量にこだわらない戦略

最小単位での読書

大島さんが特に推奨するのが、読書量や完読にこだわらないアプローチです。具体的な方法として:

  • 見開き2ページを最小単位とする
  • 1冊を完読する必要性にとらわれない
  • 興味や集中力に応じて本を切り替える
  • 朝の時間を活用した効率的な読書

特筆すべきは、朝の時間帯にパソコンやスマートフォンの電源を入れる前に読書時間を確保する方法です。頭がクリアな状態で、複数の本に触れることで、効率的な知識吸収が可能になります。

こちらの方法は個人的にはもっとも実用性がありました。気負わなくていいというのが一番のメリット。

短時間での多数の本との接触

大島さんは、1時間で約30冊の本に触れる方法を実践しています:

  • 見開き2ページずつ読む
  • 興味に応じて本を切り替える
  • 集中力が続く間に次々と本を変える
  • 短い時間でも確実に読書量を確保

この方法は、ショート動画を見る感覚に似ており、現代人の情報消費習慣に合致しています。1冊を深く読み込むのではなく、複数の本から必要な情報や興味深い部分を効率的に吸収することができます。

私はいわゆる積んでいる本がたくさんあるのですが、この方法を実践することにより、本をどんどん回していくのが楽しくなっています。人文系の新書やビジネス書、実用書の類をよく読むのですが、本質的な読書の楽しみを思い出させてもらった気がします。大島育宙さんに感謝です。

3. 目標から逆算する戦略

明確な目的設定

読書の目的に応じて適切なアプローチを選択することが重要です:

  • 特定分野の知識習得
  • 好きな作家の作品を読破
  • 教養を深める
  • 仕事に必要な情報収集

こちらは最初に紹介された読書をせざるを得ない状況に追い込む方法と組み合わせると相乗効果を発揮しそうです。

読書会の活用

目標達成のための具体的な方法として、読書会の実施が強く推奨されています:

  • 2〜3人の少人数での開始
  • 定期的な開催
  • 参加者の興味が重なる本の選定
  • 感想共有による新たな気づきの獲得

大島さんは実際に「夜更かしの読みあかし」というポッドキャストで、哲学者の長井れさんとアナウンサーの西川綾乃さんと共に読書会を実施しています。この経験から、読書会には以下のような利点があることが分かっています:

  • 読書の習慣化
  • 多角的な視点の獲得
  • 読書への動機付け
  • 期限を設けることによる完読の促進

読書友達がなかなかいない人には厳しいものがありますが、仕事で接する特定の分野に関する書籍を読んだ感想を同僚や上司と話し合うと効果が得られそうですね。本の紹介はたまに感謝されることもあり、感想を言い合うといろんな意味でスキル向上にもなります。

実践的なヒント

本の配置の工夫

大島さんは、すぐに手に取れる場所に約70冊の本を配置しています:

  • 10冊ずつ7つの山に分けて配置
  • すぐに手に取れる範囲に設置
  • 短い時間でも読書できる環境作り

70冊は読書の習慣がない人から見ると多いと思われそうですが、本好きの人にとっては割と普通の冊数だと思います。ただ、私は貧乏性であり、本当に貧乏でもあるので、本を読み終わった後メルカリやブックオフに売却することを見据えて買っている本が多いです。ですので至るところに置いておくと埃が溜まったり、折り目がついたり、何かの拍子に汚したりしてしまうリスクがあるためこの方法は難しそうです。一時期は私もこの方法をやっていて、というかむしろやりすぎて、床に本が散乱していました。

ムック本やトレンドに関する本や政治経済に関する本は時代が進むと時代遅れになりニーズ少なくなっていくためあまり気にせず乱雑に置いたり、綺麗に読むことは全く意識せずドッグイヤーやマーカーでハイライトしたりと好き勝手やっていますが、読了後その本を売る予定が少しでもある人は気をつけた方がいいです。もちろん電子書籍に関してはこの限りではありません。

隙間時間の活用

日常生活の中で発生する短い時間を効果的に活用:

  • お湯が沸くのを待つ間
  • 洗濯物を干す前後
  • 外出前の数分間

トイレに入っている間にスマホのKindleでこれを実践していますが、かなりおすすめです。

まとめ

大島育宙さんの読書方法の特徴は、現代社会の生活リズムに合わせた実践的なアプローチにあります。完読や読書量にこだわりすぎず、かつ効率的に知識を得られる方法を提案しています。

特に注目すべき点は:

  1. 環境設定の重要性(時間的・場所的な閉じ込め)
  2. 柔軟な読書アプローチ(完読にこだわらない)
  3. 目的に応じた読書方法の選択
  4. 読書会による習慣化と深い理解の促進

これらの方法は、読書習慣の確立に悩む現代人にとって、実践的で効果的な解決策となるでしょう。忙しい日常の中でも、工夫次第で充実した読書生活を送ることが可能です。まずは自分に合った方法を見つけ、継続的な実践を心がけることが重要です。特に、2番目の完読にこだわらず気軽に読書を楽しむというスタンスはかなり充実した読書ライフを提供してくれるのでおすすめです。

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